ワット・パクナム観光でやってはいけないこと

バンコクにあるワットパクナムは日本人に人気の寺院ですが、中にはマナー違反の行動をして悪い印象を与えている日本人観光客もいるようです。気づかないうちに現地の方々へ迷惑をかけてしまわないように、ワットパクナム観光における注意事項をお伝えします。

ワット・パクナムは日本人観光客だらけ

エメラルドグリーンに輝くガラス仏塔と神秘的な天井画で人気のワットパクナムですが、訪れる観光客はほとんどが日本人のようです。

私が訪れたときも、あちこちから日本語が聞こえてきました。日本人観光客が多いことは行く前から予想していましたが、想像以上で驚きました。ワットパクナムは、日本人以外の観光客にはあまり知られていない場所のようです。

ワットパクナムの大仏塔へ向かう道には、日本人観光客のために日本語で書かれた案内図があります。迷わずに行くことができるので助かります。

観光客がここまで日本人に偏っていたのは、マレーシアのクアラルンプールへ行ったときに訪れたブルーモスク以来です。ブルーモスクでは、ガイドさんが外国人観光客の約8割は日本人だと言っていましたが、ワットパクナムはもしかしたらそれ以上かもしれないという印象を受けました。

ワット・パクナム見学時の注意事項

ワットパクナムを実際に訪れてみて、特に注意すべきと感じたことをご紹介します。

①肌の露出が多い服装は控える

タイの寺院では、ノースリーブのタンクトップやキャミソール、ショートパンツ、ミニスカートなどの肌の露出が多い服装で訪れてはいけないとされています。

ワットパクナムでは中へ入るときに服装をチェックされることは特にありませんが、寺院を訪れる際の最低限のマナーとして、服装には注意するようにしましょう。

②寺院内部では静かにする

ワットパクナムの大仏塔の内部は静かな空間で、熱心にお祈りをしている仏教徒の方々がたくさんいます。

大仏塔の階段を上っていたところ、「お静かに」書かれた看板が目に入ってきました。英語よりも大きく日本語で書かれていますので、明らかに日本人観光客へ向けたものであることが分かります。

ワットパクナム最大の見どころである、エメラルドグリーンのガラス仏塔と天井のカラフルな仏画は大仏塔の5階に位置していますが、5階の天井はドーム型になっているため、想像以上に話し声が響き渡ります。

ガラス仏塔と天井画を鑑賞していると、ふと耳元で日本語の話し声が聞こえてきました。周りを見渡しても誰もいませんでしたが、しばらくしてガラス仏塔を挟んで反対側にいる日本人の方々の話し声だということが分かりました。小声で控え目に話しているようではありましたが、反対側にいても何を話しているのかはっきりと聞き取れました。

寺院では熱心に拝んでいる方々がたくさんいます。そうした方々を邪魔してしまわないように、大声で話さないというだけではなく、内部ではできるだけ話すのを控えるように気をつける必要があります。

③写真を撮るときにポーズを取らない

ワットパクナムの大仏塔内部には、禁止事項について記載した案内板があります。

やってはいけないこととして強調されているのは、以下の行為です。

・ジャンプをすること
・ヨガのポーズを取ること
・ダンスをすること
・ハグやキスをすること

このように書かれているということは、こうしたことをする観光客が多く見られたということですね・・・。特に注意する必要があるのは、写真撮影です。写真を撮るときにいろいろなポーズを取って撮影するのが好きな方も多いとは思いますが、寺院内部ではポーズを取るのを控えるようにしましょう。

最低限のマナーを守って観光しよう

これらの注意事項は、ワットパクナムに限らず、タイで寺院を訪れるときには常に気を付けなければいけないことだと思います。

観光公害という言葉に表されるように、観光客の迷惑行為は世界各地で多くの問題を引き起こしています。

あまりにも観光客のマナー違反が目立つと、ワットパクナムの仏塔に観光客の立ち入りを禁止するなどという事態も起こりかねないと思いますので、観光マナーを心がけて見学するようにしましょう。